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1992年、当時エースコック日本の取締役を務めておりました村岡 寛 殿(現エースコックベトナム取締役会会長)は、丸紅株式会社様より、「ベトナムにおけるインスタントラーメン市場の現状と将来の可能性」に関するご提案を頂戴しました。これを受け、村岡氏は数名の同僚と共に、近隣諸国への視察の旅へと出発しました。この旅路の途上、初めてホーチミン市へと足を踏み入れることとなったのです。
当時、その「旅人」は古びた「シクロ」に揺られ、信号機もまばらなサイゴンの小道を巡りました。そこかしこでホンダバイクが走り、風にたなびくアオザイ姿の女性たちが、その鮮やかな色彩で目に焼き付きました。ベンタイン市場に到着すると、乾物や調味料、衣料品、布地など、多種多様な品々が所狭しと並び、売買に励む人々の活気で市場全体が熱気に包まれており、彼らはその光景にただただ圧倒されるばかりでした。
かつて「東洋の真珠」と謳われたこの都市は、素朴な面影を残しながらも、生命力に満ち溢れ、独特の魅力を放っていました。未だ整備されていない部分も多く、混沌とした印象を抱かせながらも、そこに宿る新鮮さと底知れぬ力強さに、彼らは深く心を掴まれたのです。豊かな食文化と、ひたむきな眼差しで学びに励む現地の人々の姿を目の当たりにした村岡氏は、この国が将来、必ずや大きく花開くであろうと強く感じ入りました。そして、長年にわたりエースコックが培ってきた技術やノウハウこそが、まさにこの地で活かされるべきであると確信したのです。その時、村岡氏の胸中には確固たる確信が芽生えていました:「もし、ベトナムの人々と共にインスタントラーメンを生産することが叶えば、必ずやこの国の発展に貢献できるに違いない。そして、その喜びをベトナムの人々と分かち合えるであろう」。
1993年の旧正月明けの頃、ヴォー・ヴァン・キエット首相が日本を公式訪問されました。この訪問は、両国の外交関係発展における重要な節目となり、将来を見据えた経済交流の新たな扉を開くものでもありました。当時のベトナムは、長きにわたる困難な時期を乗り越えたばかりで、未解決の課題も少なくありませんでしたが、その中に計り知れない可能性を秘めていたのです。同年、エースコック日本の当時の社長であった村岡慶二と、サンヨー食品株式会社社長・井田純一郎の両氏は、エースコックを中心株主とし、ベトナムでのインスタントラーメン事業への投資を決断いたします。かくして、ヴィフォン社および丸紅様のご協力を得て、「ヴィフォン・エースコック合弁会社」という新たな縁が結ばれることとなったのでした。
「食を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、エースコックは創業当初より、ベトナム政府に対し、二つの固い約束を誓いました。
第一に、ベトナムにおける加工食品産業の高度化と発展に寄与し、国民の皆様の食生活をより安全で豊かなものとすること。
第二に、ベトナムの豊かな食文化を体現する製品を、積極的に世界へと送り出すこと。 かくして、エースコックベトナムの情熱に満ちた歩みが、今、力強く始まったのです。
投資認可証を手にし、会社設立から約1年半を経て、ヴィフォン・エースコック合弁会社は、全社員が歓喜に沸く中、待望の“初の子”となる製品を市場に送り出す運びとなりました。
企業の歩みにとって初発売は、人の人生において「初めて」の出来事が、特別な意味を持ち、心に深く刻まれるもののようです。約2年にわたり市場調査を重ね、工場を建設し、機械設備を導入し、原材料を調達するなど、幾多の準備を経て、ヴィフォン・エースコックのその「花」を咲かせ、最初の製品を市場に送り出すことができました。
設立当初、合弁会社の本拠地は、ヴィフォン(ベトナム食品工業株式会社)の裏手に位置する、わずか7,000㎡ほどの敷地に設けられました。そこでは、工場、倉庫、オフィスのすべての機能が緊密に連携し、一体となって運用されていました。
初の製品発表会は、製造後の製品を保管していた小さな倉庫で催されました。当時は、設備も資金も十分とは言えず、イベントの準備は極めて簡素なものでした。倉庫内の物品はすべて一角に寄せられ、社員が一丸となって清掃に励み、場を整えました。メインステージは、荷物用のパレットを積み重ねた上に小さなシートを張った簡素なものだったものの、その背後には「ヴィフォン・エースコック合弁会社の製品発表会にご来場いただき誠にありがとうございます」と書かれた、まさに歴史の第一歩を記す横断幕が高々と掲げられていたのです。
その“初の子”は、「ハイクラス・牛肉風味フォーラーメン」と名付けられ、1袋あたりの正式な小売価格は2,000ドンでした。この発表を聞いた販売代理店の多くは、直ちに懸念を表明いたしました。当時、市場に流通していたインスタントラーメンの価格帯は700〜1,000ドンであり、約3倍もの価格で販売するのは困難ではないかと危惧したのです。
しかし、当時の経営陣は全く異なる考えを抱いておりました。彼らは、「ベトナムの消費者は、もっと高品質な製品を享受するに値する」と信じていたのです。「ハイクラス」という商品名にとどまらず、その中身そのものにこそ「高級さ」が込められていました。日本のインスタントラーメンを基準とし、原材料の安全性・衛生面については極めて高い水準を求めたため、国内の供給業者が基準に満たない場合は、やむを得ず海外からの調達に頼らざるを得ませんでした。これにより製品の原価は上がり、同類の即席麺と比較して価格競争力は確かに低くなりました。
「万事始めは難し」とは申しますが、経営陣は決してその困難に屈しませんでした。 「品質の象徴」という道をひたすらに進み続け、ベトナムの消費者を真に満足させるために、価格という課題の解決を弛まぬ努力で模索し続けるという強い決意をもって、新たな一歩を踏み出したのであります。
1999年、エースコックベトナムは、消費者からの温かいご支持を受け、初めて「ベトナム高品質製品」に選出されるという、まことに記念すべき節目を迎えました。この称号は、ベトナム国内における信頼と愛着を象徴する最も権威ある評価であり、弊社のブランド価値を示す揺るぎない証となったのであります。
以来、この称号は弊社にとって改革と革新の揺るぎない原動力となり、技術の向上や生産基準の厳格化に飽くなき挑戦を続ける姿勢を力強く後押ししてまいりました。2024年時点で、エースコックベトナムは実に20年以上連続で「ベトナム高品質製品」として選出され続けており、これは紛れもなく、弊社がベトナムの消費財市場において築いてきた確固たる信頼と地位を雄弁に物語るものであります。
2000年、エースコックベトナムは、「ハオハオラーメン」の最初に1番目のSKUを正式に世に送り出しました。これは、ベトナムのあらゆる家庭の台所に親しまれるまさに“食の伝説”の幕開けとなった瞬間であります。適度なコシのある麺と、酸味と辛味が絶妙に調和した濃厚なスープで、「ハオハオ」は瞬く間に何百万もの消費者の心を鷲掴みにしました。
ちょうどその頃、剣侠映画ブームがベトナム国内で巻き起こっており、「好漢(ハオハン)」「好姑娘(ハオクアン)」といった言葉が人々の間で流行していたことも追い風となり、「ハオハオ(Hảo Hảo)」というネーミングは、人々の耳に心地よく響き、親しみを持って受け入れられました。例えば、「食堂でラーメンを食べて美味しいと感じた時」、「酒を飲んで気分が良い時」、「音楽を聴いて心に響いた時」人々は「ハオだ!(=良い!好きだ!)」と声を上げていたのです。「ハオ(Hảo)」とは、ベトナム語で“良い”や“好ましい”を意味し、エースコックがこの言葉を商品名に採用したことで、子どもから大人まで、都市から農村まで、あらゆる層に幅広く受け入れられ、瞬く間にベトナム即席麺市場のトップブランドへと駆け上がっていきました。
「ハオハオ」は単なるインスタント食品という枠を超え、“便利さ、温かさ、そして絆”といったかけがえのない価値を象徴する存在として、家族の食卓、学生の夜食、旅先での一杯など、数えきれないほどの思い出と共に人々の生活に深く寄り添ってきました。
一つの小さなラーメンパックから始まった「ハオハオ」は、20年以上にわたり、ベトナム人の食習慣を形成する存在として、その偉大な軌跡を今もなお刻み続けているのです。
2001年5月5日、エースコックベトナムは、フンイエン省に生産・販売機能を備えた支店を設立しました。これは、全国規模での事業展開における極めて戦略的な一歩として、大きな意義を有する出来事でした。
フンイエン工場の設立により、北部および中部地域の消費者に対する供給体制が飛躍的に強化され、製品をより迅速かつ身近にお届けすることが可能となりました。また、ブランドの認知度・浸透度を全国に広げるうえでも不可欠な基盤となり、その後の急速な成長フェーズに向けた確固たる礎を築くこととなったのです。
2002年に満を持して初登場した「ハオハオ・酸辛エビ味」は、単なる即席麺にとどまらず、何百万人ものベトナム人の暮らしに深く寄り添う象徴的な存在となりました。酸味と辛味が絶妙に調和した濃厚なスープと、そしてコシのある麺という特徴を兼ね備えた本製品は、瞬く間に広く親しまれ、忙しい朝食時、職場の昼食時、あるいは遠く離れた地で学ぶ学生の夜食など、ベトナムの人々のあらゆる日常において定番の一品となったのです。
「ハオハオ」の誕生は、エースコックベトナムにとってもまさに重要な転機となり、国内消費者の嗜好や食文化に深く根ざした商品開発への大きな一歩を示すものでした。ベトナムの食文化に深い敬意をもって着想を得て開発された酸辛エビ味は、「美味しさ」と「利便性」を提供するに留まらず、「文化」と「感情」にも深く寄り添う製品を届けたいという、エースコックの真摯な企業姿勢を明確に体現しています。
20年以上にわたり、「ハオハオ」は品質、パッケージ、そしてユーザー体験の絶え間ない刷新を続けながらも、変わらぬ“あの味”を守り続け、幅広い世代から揺るぎない愛を育んできました。累計販売数は既に200億食を突破し、これは消費者の皆様からの厚いご信頼と、製品の力強い生命力の証しです。
30年にわたるベトナムとの歩みの中で、「ハオハオ」はエースコックのかけがえのない誇りであると同時に、“国民的な友”として、日々の食卓に温かい香りと豊かな記憶を咲かせる、欠かせない存在となっているのです。
エースコックベトナムは、南部市場における計り知れない成長可能性を見極め、工業地域として著しい発展を遂げるビンズオン省に生産拠点を設けることを決断しました。当地域は、ホーチミン市、ドンナイ省をはじめとする周辺地域との交通インフラが良好に整備されており、原材料の調達から製品の流通に至るまで、物流面で極めて多大な利点を擁しております。
この立地条件を最大限に活かし、ビンズオン支店は南部市場の拡大において極めて重要な役割を果たすこととなります。また、本支店の設立は、エースコックの堅牢な全国的な供給体制の強化に大きく寄与し、ブランドのさらなる拡大に繋がる確固たる礎となったのです。
今日に至るまで、ビンズオン支店はエースコックの事業展開における極めて主要な柱の一つとなり、国内外へのブランド展開に多大に貢献しています。
ダナン工場は、日本の先進技術を応用した最新鋭の生産ラインを導入し、エースコックが高品質かつ厳格な食品安全基準を満たす製品を安定的に生み出すための、極めて重要な基盤となっています。人気の高い「ハオハオ」、「デー・ニャットフォー」、「フーフォン春雨」など、数々の主要製品がこの拠点で生産、あるいは生産支援が行われています。
工場では、原材料の選定から最終製品の包装に至るまで、全ての生産工程全体が極めて厳密に管理されています。また、品質管理システムも徹底され、消費者にとって「美味しく、安心してお召し上がりいただける」製品を提供することが、常に最優先事項と位置付けられています。
南北を鉄道で移動する場合、平均所要時間は約3日。この物理的な距離が、南北間の商品価格に大きな差をもたらしていました。これは即席麺業界に限らず、多くの業界が直面している共通の課題であり、例えば新聞でさえ、発行本社の所在地によってハノイとホーチミンで販売価格が異なるといった状況が当時、まかり通っていたのです。
2000年代初頭のベトナムでは、ハノイの人はハノイビールを飲み、ホーチミンの人はサイゴンビールを飲むといった慣習があるほど、地域ごとの嗜好性や流通の壁が極めて顕著でした。このような事情により、一地域で人気を博した商品が他地域ではなかなか定着しないことも多く、市場開拓には一定のタイムラグや精度の限界という課題が常に存在していました。
こうした地域格差に対し、エースコックベトナム経営陣は深い懸念を抱いていました。当時、ベトナム経済は飛躍的な成長期にあり、即席麺はすでに国民的な必需品となっていました。国民所得の向上に伴い、購買力も上昇していく中で、エースコックの即席麺を真の「国民的商品」に育て上げる必要があると、強く認識していたのです。
「いかなる場所で購入しても、同じ品質、同じ価格」。大都市の中心部であろうと、あるいは農村部の片隅であろうと、すべての消費者に等しく同じ価値を提供することこれこそがエースコックが掲げた理想であり、バクニン工場の建設は、その理想を具体的に実現するための、まさに決定的な一歩となったのです。
この時期、エースコックベトナムはマーケティング部門を正式に発足させ、パッケージデザインや製品広告などの業務を本格的に展開し始めました。特筆すべきは、弊社がベトナム国内で初めて即席麺のテレビコマーシャル(TVC)を制作・放映した企業であるという点です。こうした積極的な広告活動により、特に「ハオハオ」は全国的な認知度を飛躍的に獲得し、揺るぎない国民的ブランドへと成長していったのです。
しかしながら、当時のベトナムでは交通インフラがまだ十分に整備されておらず、例えばサイゴンビールは北部に流通できず、「ハノイモイ」紙も南部での流通が困難な状況に直面していました。こうした物流の大きな制約を前にして、エースコックベトナムが導き出した答えは極めて明快でした。「運ぶ」のではなく、「現地で生産する」という革新的な戦略です。
2000年以降、エースコックベトナムは「全国各地に生産拠点を築くこと」を中核戦略に据え、工場建設に邁進してきました。社員の間では「この時期はただひたすら工場を建てていた」と語られるほど、その取り組みは徹底されておりました。そして2004年には、ホーチミン、フンイエン、ビンズオン、ダナン、バクニン、ヴィンロンといった主要地域での工場建設をすべて完了し、盤石な全国的な生産体制を整えることに見事成功を収めたのです。
この取り組みにより、どの地域でも同じ品質・同じ価格で商品をご提供することが可能となり、販売網の拡充に加え、地域社会への雇用創出という副次的かつ計り知れない効果も生み出しました。
全国カバーという壮大な目標を達成したエースコックベトナムは、次なるステップとして、商品ラインナップの多様化に向けた戦略的展開を本格的に推進していくこととなります。
ヴィフォン・エースコック合弁会社は、2004年に正式に社名を「エースコックベトナム有限会社」へ変更し、独立企業としての新たな一歩を踏み出し、規模拡大への重要な転機を迎えたのです。
同年、ホーチミン市タンビン工業団地への本社・生産拠点の移転を断行しました。これは、生産需要の増大に対応すべく、インフラ整備と最新設備の導入を目的としたきわめて戦略的な一歩です。この移転により、運営コストの最適化、生産能力の飛躍的な向上、そして製品の品質と安定性を一層盤石なものとすることが可能となりました。
また、この時期においては、生産、技術、営業、マーケティングといった各部門の組織体制が着実に強化され、来るべき次なる成長フェーズへの強固な基盤が構築されたのです。
2004年の時点で、エースコックベトナムは国内外で50種類以上の即席麺・フォー製品を展開するに至り、ベトナムを代表する食品メーカーとしての地位を確固たるものとしました。この年は、企業の新たな発展期の幕開けを告げる、まさに重要な節目となったのです。
2005年、エースコックベトナムはホーチミン市タンビン工業団地への工場移転を完了し、日本の技術を導入した近代的かつ一貫生産ラインを備えた新工場の操業を開始しました。これは、弊社にとって大きな飛躍であると同時に、さらなる品質向上と生産性の革新を確固たるものとする転換点となったのです。
この工場は、食品衛生における高度な安全性を確保するだけでなく、資源の最適化や環境負荷の低減にも積極的に取り組み、持続可能で責任ある企業としての揺るぎない姿勢を体現しています。
生産に使用されるすべての原材料は、事前に遺伝子組み換えの有無や農薬残留の有無などを徹底して厳しく検査し、安全性を綿密に確認しています。製造工程はISO、BRC、IFSなど国際的な認証を受けた厳格な基準に則り管理され、製品の品質もまた、ベトナム国内法および輸出先各国の基準を満たすべく厳格に管理されています。
2006年、エースコックベトナムはヴィンロン省に支店を設立し、本格的な生産活動を開始しました。本支社は、メコンデルタ地域を中心とした市場ニーズに対応し、生産能力を拡大することを目的とし、全国規模での製品供給体制をより一層強化するための戦略的な一環です。
ヴィンロン工場は生産拠点としての機能に加え、地域経済への多大な貢献も果たしています。地元住民に数百件の雇用を創出し、専門的な労働環境と充実した福利厚生制度を提供することにより、安定した収入源を確保するとともに、地域の経済および社会の持続的な発展にも大きく寄与しています。
現代的なライフスタイルからインスピレーションを得て、2007年9月、エースコックベトナムは、ベトナム初のカップめんである「Modern」を発売しました。
スタイリッシュでコンパクトなデザイン、魅力的な味わい、そして手軽さを兼ね備えた本商品は、発売直後から学校の食堂やオフィスなどに急速に普及し、忙しい日常の中で手軽にエネルギー補給を求める若者層の心を瞬く間に掴んだのです。
「Modern」カップめんの誕生は、エースコックベトナムにとって製品開発における極めて重要な転換点となりました。日本品質を追求するだけでなく、現代の生活に寄り添い、使いやすさやポジティブなライフスタイルを提案するなど、消費者にさらなる付加価値をお届けするという、新たな視点がここに確立されたのです。
2008年4月8日、エースコックベトナムは、世界即席麺協会(WINA)の13の正式会員の一員として認定されました。 この加盟は、弊社が国際基準に基づく生産能力および品質管理体制を確立していることを世界的に認められた、まさに揺るぎない証であり、エースコックベトナムが即席麺業界における確固たるグローバルな地位を確立した、極めて重要な節目となったのであります。
2008年1月18日、エースコックベトナム有限会社は、正式に「エースコックベトナム株式会社」へと社名を変更し、企業発展における極めて重要な節目を迎えました。
有限責任会社から株式会社への移行は、エースコックベトナムがその規模・経営能力の双方において著しく成熟したことを示すものに他なりません。同時に、企業活動の透明性向上、外部からの投資資金の円滑な呼び込み、そして長期的に共に歩む強固な株主体制の構築といった新たな可能性を切り拓く、大きな契機となったのです。
この転換点を機に、エースコックベトナムはさらなる飛躍を目指し、国内外市場の拡大、生産能力の強化、技術革新、そして製品品質の絶え間ない改善に向けた戦略を本格的に推進し始めました。時代と共に進化する消費者ニーズに応えるべく、弊社はより高い付加価値の提供を社会的使命と捉え、次なる成長ステージへと力強く歩みを進めていく所存です。
2010年7月9日、エースコックベトナム株式会社は、国家主席より「一等労働勲章」を授与される、まことに厳かな式典を執り行いました。
この栄誉ある勲章は、創業以来15年間にわたり、経済および社会分野において多大なる貢献を果たしてまいりましたことに対する国家からの最高位の評価を意味しています。
本賞は、エースコックベトナム全社員のたゆまぬ努力と、社会に対する責任ある真摯な企業姿勢が公式に認められた、まさに何よりの証であり、今後のさらなる発展への計り知れない大きな励みとなるものです。
2011年、エースコックベトナムは、日本市場へのフォーの輸出に見事成功を収め、極めて大きな節目を迎えました。世界でも最も厳しい食品安全基準を誇る日本において、本製品は「Pho-ccori気分」という名称で発売され、ベトナム初の即席フォーとして本格的な販売が開始されたのです。
スープや調味料を含めた完成度の高いフォー製品は、日本全国で熱烈な好評を博し、発売からわずか3年で販売量は当初の12倍に達しました。2017年には累計販売数が1,700万食を突破し、ベトナムの食文化を世界に広めるというエースコックベトナムの並々ならぬ努力と情熱が、まさに確かな成果として結実したことを示しているのです。
2012年、エースコックベトナムは、再び市場に驚きと期待をもたらす革新的な商品を発表しました。それが、当社初のノンフライ即席めん「Mikochi(ミコチ)」であります。ベトナム・ビンロン工場にノンフライめん専用の製造ラインを新設し、ベトナムの消費者に新たな選択肢をご提供申し上げました。
一般的に、フライめんとノンフライめんの製造工程は類似しておりますが、エースコックベトナムでは独自の技術開発により、油で揚げる工程を温風乾燥に置き換えることに成功を収めました。これにより、ヘルシーで軽妙な食感を実現しているのであります。
「Mikochi」は、ノンフライめんの代名詞として、エースコックの歴史に名を刻む「時代を超えるヒット商品」の一つとして、確固たる地位を確立することとなったのであります。
創業当初より、エースコックベトナムの揺るぎない強みは「技術力」にありました。即席めん製造における60年のノウハウが、日本のエースコックからベトナム法人へと余すことなく継承されたことで、「日本の技術・ベトナムの味」を掲げる商品群は数々の革新を生み出し、エースコックベトナムは業界を牽引する存在へと成長を遂げました。
この確固たる地位をさらに盤石なものとするべく、2012年、エースコックベトナムは約5,000万米ドルという巨額の資金を投じ、ホーチミン市タンビン工業団地(タンフー区タイタン坊)内に「ホーチミン第2工場(HCM2)」を建設・稼働させました。
約10,000㎡の敷地は、日本の品質基準に則った厳格なクローズドシステムとして、緻密な設計と測量のもとに綿密に構築され、HCM2はまさに東南アジアでも屈指の最新鋭即席めん工場の一つに数えられます。工場内の設備や機械はすべて耐久性と衛生面に極めて優れたステンレス製で統一され、年月を経ても安全・安心な運用が継続的に可能となっています。
さらに、同工場では自動化率90%以上を誇り、1分間に平均420個以上のカップめん、600袋以上の即席めんを生産可能な高速生産ラインを完備しております。この生産力の高さは、技術面ですでに優位に立っていたエースコックベトナムにとって、まさに「鬼に金棒」、その強みを一層際立たせるものとなりました。
「なぜ35,000ドンのフォー1杯を買う代わりに、3,500ドンの即席めんを10袋も買えるのか?」 その答えは、ひとえに「技術力」にあります。自動化と大量生産体制の強化により、エースコックベトナムは製造コストを画期的に削減し、消費者にとって手頃で高品質な価格を実現することに成功したのです。
2013年、エースコックベトナムは、即席めんの製造プロセスを一般に公開すべく、工場見学プログラムを本格的に開始しました。この取り組みは、業界における画期的な一歩として、以後毎年規模を拡大しながら継続され、企業と消費者、見学団体との距離を縮める確かな架け橋を築いております。
参加者は、食品安全の厳格な基準を満たした即席めん製造の全11工程を、現地で直接ご見学いただけます。さらに、製品の試食、ブランドや即席めんに関するQ&Aセッション、交流プログラム、記念品の贈呈など、多彩でインタラクティブなコンテンツを通じて、極めてリアルで魅力的な体験が提供されております。
これまで約13年にわたり開催されたこのプログラムには、112,800人以上が参加し、「正しく理解し、楽しく食べ、その価値を広める」という新たな視点を得てお帰りになられました。エースコックベトナムは、即席めんに対する疑問や不安を持つすべての人々を温かく迎え入れ、実体験を通じて真実を明らかにする「ホスピタリティに溢れる企業」として、広く社会に認知されております。
また、2022年からは「オンライン工場見学」も開始されております。360度の視点で工場内部を詳細に観察できる映像技術により、理解が不十分だった工程を繰り返し確認したり、興味のある箇所を選んで視聴することが可能となりました。この形式は、見学会場から遠方に住む消費者にとっても多大な利便性をもたらし、時間や場所を問わず、スマートフォン1台でエースコックの製造現場を手軽に体験できる手段として広く活用されております。
また、2022年からは「オンライン工場見学」も開始されております。360度の視点で工場内部を詳細に観察できる映像技術により、理解を深めたい工程を繰り返し確認し、関心のある箇所を選んで視聴することも可能となりました。
この形式は、見学実施地域から遠方にお住まいの消費者にとっても多大な利便性をもたらし、時間や場所の制約を受けることなく、エースコックの情報や製造工程について理解を深めることができるようになりました。スマートフォン一台あれば、どこにいても手軽に製造現場を体験できる画期的な手段として、広く活用されております。
2015年、エースコックベトナムは新たな節目を迎え、これまでの歩みに一区切りをつけ、グループ全体のブランドアイデンティティを一新するという壮大な変革を断行しました。「国内での飛躍と世界への発信」を掲げ、国際的ブランドへの進化を目指した新たなビジョンと戦略が策定されたのであります。
20年前、食品の品質に対する意識がまだ浸透していなかった時代に、「品質の象徴」というスローガンを掲げて登場したエースコックベトナムは、日本品質の商品を届けることで、即席めん業界の多様化と品質向上を自らの使命としてまいりました。
そして20年後、食品衛生の確保が業界における当然の基準となった今、私たちは「ただ空腹を満たす」だけでなく、食を通じて新たな価値を提供するフェーズへと進化すべきであると認識しました。 こうした認識のもと、ブランドイメージと名称の刷新とともに、スローガンも「品質の象徴」から「Cook happiness」へと変更されたのであります。
英語をそのまま訳せば「幸せを調理する」という意味になりますが、現実には、めんやフォーを「調理」することはできても、「幸せ」をいかに調理するのかという問いが当然ながら生じます。 この問いに対し、エースコックベトナムは「Cook happiness」の実現を行動指針として明確に具現化するため、3つの「H」すなわち「Happy」の頭文字に込めた理念を高らかに掲げたのであります。
1つ目の「H」は、「消費者」の幸せであります。安全・安心でおいしい製品を提供し、ニーズに応えることを通じて、日々の食卓に喜びを届けること。
2つ目の「H」は、「社会」の幸せであります。環境保全や地域貢献活動を積極的に推進し、笑顔あふれる社会づくりに貢献していくこと。
3つ目の「H」は、「社員とその家族」の幸せであります。働きがいのある職場環境と充実した福利厚生制度を整備し、仕事と生活の両側面から社員を支えること。
これらすべてを実現すること、それこそがエースコックベトナムにとっての「幸せ」であり、「Cook happiness」の真髄なのです。
2016年、エースコックベトナムは革新への歩みをさらに一歩進め、国民的人気ブランド「Hảo Hảo(ハオハオ)」から初のカップめん商品「Handy Hảo Hảo」を正式に発売しました。
おなじみの「酸辛エビ味」の美味しさはそのままに、いつでもどこでも手軽に楽しめる新たな即席めん体験を提供する本商品は、市場に登場するやいなや、若者、オフィスワーカー、そして多忙な日常を送る人々から絶大な支持を獲得しました。
「利便性」と「おいしさ」を兼ね備えたHandy Hảo Hảoは、現代的で快適なライフスタイルの象徴となり、ベトナムの即席めん市場にまさに新風を巻き起こしました。 この商品をきっかけに、即席めんは単なる食事の選択肢を超え、「美味しく」「便利で」「現代生活に調和する」存在として着実に進化を遂げていくこととなります。
Handy Hảo Hảoの誕生は、エースコックベトナムが時代のニーズを的確に捉え、常に創造性をもって即席めん市場をリードし続ける真のパイオニアであることを、改めて世に証明する重要な出来事となったのであります。
2017年12月12日、エースコックベトナムは、新聞『Tuổi Trẻ(トイチェ)』との共同提唱のもと、「フォーの日」を正式に制定しました。本イベントは、ベトナムの米文化から生まれた国民食の真髄であるフォーの価値を称える年間行事として位置づけられ、寿司のある日本やピザのあるイタリアのように、ベトナムの魂を宿す料理として世界に広めることを主たる目的としております。
エースコックベトナムにとって「フォーの日」の提唱は、単なる美食への敬意を表すものにとどまらず、フォーという国民的料理を世界へ発信するという誇り高き使命の表明でもあったのであります。
「明日は今日から始まる」言葉のように、まさにこの記念すべき一日から、ベトナムの文化的な精髄を世界へ届ける旅路は力強く始まったのであります。
2017年9月、7レベルの辛さのある「激辛ラーメン」ブームが食のトレンドとして注目を集める中、エースコックベトナムはその動向をいち早く察知し、新商品「SiuKayシーフードラーメン」を発売しました。
この製品は、海鮮の旨味が凝縮された濃厚なスープに加え、辛さを自分で調整できる別添え唐辛子パックが特徴であり、馴染み深い味覚に新鮮な体験をもたらす逸品であります。 辛さにこだわるファンを強く魅了しただけでなく、「SiuKay」は汁ありとしても、汁なしとしても楽しめる二つの食べ方を提案し、比類なき多様な魅力を発信したのであります。
時流を的確に捉え、若年層の嗜好に合致した「SiuKay」は、ベトナムにおけるインスタント激辛めんブームの先陣を切るとともに、若者の食文化に新たな刺激と探求心をもたらす、まさしく牽引役となったのであります。
2017年、エースコックベトナムの主力ブランドである「Hảo Hảo(ハオハオ)」は、累計販売数200億食を突破しました。
この画期的な販売記録は、同ブランドの安定した消費量と、ベトナム即席めん市場におけるまさしく圧倒的な存在感を裏付けるものとなりました。 また、国内に留まらず、「Hảo Hảo」はアジアの有力ブランド1,000社を選出するニールセンのランキングにおいてもその名を連ね、国際的な高い評価を確立しました。
全ての家庭の台所に欠かせない身近な存在としてスタートした「Hảo Hảo」は、世代を超えて支持される品質の高さと一貫性、そして消費者の多様なニーズへの的確な対応力を通じて、信頼と影響力を確固たるものとし、着実に拡大し続けております。
2018年9月、ホーチミン市に勤務するエースコックベトナムの全オフィススタッフは、新たなオフィスビルへの移転に期待を胸に抱き、喜びに包まれながら「引っ越し」を実施しました。新オフィスは旧オフィスの向かい側、タンビン工業団地内のCN8通り、区画II-2に所在します。
地下1階・地上6階建て、延床面積約12,000平方メートル、総投資額1,200万米ドルに及ぶ本新社屋は、400人以上の従業員の勤務スペースとして設計されました。本社ビルは「スマートオフィス」をコンセプトに掲げ、以下の多岐にわたる特長を有しております。
· モダンで洗練されたデザイン
· 高品質かつ持続可能な構造
· 安全・衛生・清潔な職場環境
· 優れた省エネルギー性能
· 環境に配慮した設計
設計から施工、竣工に至るすべての工程は、日本の有名建築会社によって手掛けられたものであり、ホーチミン市タンビン工業団地の製造拠点群の中においても一際目を引くランドマークとなっております。
多くの取引先や関係者がこの新オフィスを訪れた際、その立地とデザインに驚きの声を上げていらっしゃいます。他の多くの外資系企業が利便性を重視して都市中心部にオフィスを構える中、エースコックベトナムが郊外の工業団地を拠点に選んだ背景には、経営層の深い思慮が込められております。
製造部門に密接に関わり、製品の品質を一層厳格に管理したいという経営陣の強い想い。 この場では、マーケティング担当者でも、工場勤務の従業員でも、すべてが一体感を持ち、顔を合わせ、笑顔を交わす「一つの家族」のような温かい社内環境が築かれます。
このインフラ拡充は、社員にとってより快適な職場環境を提供し、幸福をもたらすと同時に、エースコックベトナムが今後も着実に発展し続けるための極めて重要な戦略的投資なのであります。
エースコックベトナムは、ベトナム商工省より「2020年優良輸出企業」の称号を授与されるという、この上ない栄誉を賜りました。
本賞は、輸出実績、国際取引先からの信頼、ならびに税務・通関・環境関連の法令遵守状況といった極めて厳格な基準に基づき、綿密な審査を経て選出されるものであります。 この受賞は、エースコックの揺るぎない輸出能力を証明するものであり、同時に、世界市場における「ベトナムブランド」の信頼性と実力を改めて確固たるものとして裏付けるものであります。
エースコックは今後も、市場をさらに拡大し、「ベトナムらしい味わいと高品質を兼ね備えた製品」を世界中に届けるべく、今後もたゆまぬ努力を続けていく所存であります。 そしてこの戦略をさらに加速させるため、2025年1月には「輸出事業本部」を新たに設立しました。この本部は独立した意思決定機構として機能し、より迅速かつ柔軟に国際市場の需要に応える体制を整えることで、エースコックのグローバル輸出事業における存在感を一層高めていくこととなります。
エースコックベトナムは、長年にわたり「ハッピーカスタマー・ハッピーソサエティ・ハッピーエンプロイー」というコアバリューに基づき、優秀な人材の確保と定着を目的としたプロセスの改善に尽力してまいりました。 近年では、世代間ギャップ、若手人材の高い期待、社内異動の難しさ、言語の壁といった人事管理上の課題を克服すべく、社員の声に耳を傾け、理解を深めるための多岐にわたる社内施策を実施してまいりました。
その一環として、2022年には社内アプリ「ACECOOK HOME」を正式に導入いたしました。これにより、コミュニケーションの在り方を柔軟かつ一貫性のある内容へと刷新し、様々なプラットフォームやツールを活用した円滑な情報発信が実現したのであります。
本アプリは、社員一人ひとりとの「つながり」をより強固なものとし、エンゲージメント向上のための新たな基盤として、エースコックベトナムの組織力強化に多大なる貢献を果たしております。
エースコックベトナムは、このたびERP(Enterprise Resource Planning ― 統合基幹業務システム)を正式に稼働いたしました。これは、当社のデジタルトランスフォーメーション戦略および業務効率の最適化における重要な一歩となります。
ERPは、財務・会計、生産、サプライチェーン、購買、販売、人事、物流など、企業の中核機能を一元的に統合管理する総合システムです。本システムの導入により、当社は経営の近代化、データの透明性と標準化を推進し、迅速かつ正確な意思決定を全社的に実現してまいります。
本プロジェクトは、トップクラスのテクノロジーパートナーとの協力、そして各部門の緊密な連携のもと準備を進めてまいりました。今回の正式稼働は、社内業務プロセスの標準化にとどまらず、将来のさらなる発展に向けた確固たる基盤を築くものであり、持続可能な成長およびグローバルな事業拡大に応えていくものです。
「人こそが最も貴重な財産である」という揺るぎない信念のもと、エースコックベトナムは常に社員一人ひとりの情熱を引き出し、個々の能力を最大限に発揮できる職場環境づくりに尽力してまいりました。 中でもチームビルディング活動は、単なる屋外レクリエーションに留まらず、組織内の強固な結びつきを築き、育むための重要な企業文化の一環として位置づけられております。
数々の困難を乗り越え、2024年、エースコックベトナムは全国6支店において同時にチームビルディングイベントを開催するという新たな挑戦を見事に成功させ、社員同士が「出会い」や「共有」を深め合える特別な機会を創出したのであります。
こうした創造性、学ぶ姿勢、継続的な改善の精神、そして全社員の粘り強くたゆまぬ努力が結実した結果、エースコックベトナムは持続可能な成長の歩みを一層強化し、「持続可能な企業トップ100」ランキングにおいて」2023年の第60位から2024年には第13位へと大きく飛躍を遂げ、当社の揺るぎない存在感を明確に示すものとなっております。
2024年12月6日、「グリーンエコノミーにおける企業の躍進」をテーマに開催された「ベトナム持続可能な企業トップ100(CSI 100)」表彰式において、エースコックベトナムは前年の60位から大幅に順位を上げ、全国第13位に輝かしい功績を収めました。
この目覚ましい快挙は、持続可能性の実現に向けた同社の弛まぬ努力の結晶を示すものであります。生産工程の改善や環境負荷の低減、さらには社会的責任の強化など、多岐にわたる取り組みを包括的に推進することを通じて、エースコックベトナムは経済成長・人間性・地球環境という3つの要素の調和を目指し、持続可能な発展を着実に推進してまいりました。
2025年5月5日、エースコックベトナムは、新時代における企業文化の指針として、「企業価値観」を正式に発表いたしました。これは、全社員にとって組織のアイデンティティと精神的な指標を共有するための極めて重要な基盤であり、今後の持続的発展に向けた確かな道しるべとなるものであります。
本価値観体系では、エースコックベトナムの「ミッション・ビジョン・バリュー」を明確に示すとともに、新たに以下の五つの行動指針を掲げております。それは誠実ー協力ー自律と責任ー卓越ー革新です。
この新たな行動指針の導入は、現代的かつ持続可能な企業文化の構築に向けた画期的な前進であり、社員一人ひとりが心を一つにして前進することで、公平でインスピレーションに満ちた職場環境を共に創造していくという強い意思の表明に他なりません。
エースコックベトナムは、全メンバーがこの価値観を共有し、日々の行動に移すことで、ベトナム国内はもとより地域全体においても、その使命とビジョンを着実に実現していく所存であります。